中国古代青銅器は、独特の民族的風格と鮮明な時代的特徴とをもった極めて重要な歴史文化遺産である。商周青銅器は中国奴隷制時代における高度に発展した文化芸術の精華である。青銅器はその時代の物質生産の成果を測る重要な指標でもあり、鉄はその当時にあってはまだ普及していなかった。したがって、この時代はまた青銅器時代とも呼ばれる。
青銅は銅と錫の合金である。青銅の精錬は人類がもっとも早く知った合金技術である。青銅鋳造業は奴隷主貴族に占有されていたが、その直接の生産労働者は広範な奴隷であった。中国青銅工芸の成果はすべて奴隷たちによる創造であるといえる。
商周時代の青銅器は、生産工具、武器、生活用器、楽器などに大別され、このうち生活用器と楽器は、祭祀、宴会およびその他各種の儀礼行事に大量に用いられた。祭祀は国家の重大事のひとつであった。王室の宗廟中のもっとも尊貴な青銅祭器は国家の重器であり、国家の政権の存在の象徴であった。各階級の貴族はおのおの身分相応の青銅器を用い、これを僭越してはならなかった。この意味で、青銅器は各階級の貴族の名分と権力の指標であり、かれたの統治秩序を維持する一種の手段であった。この種の青銅器がいわゆる「礼器」である
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