宋時代は周知のように中国の陶芸が最高潮に達した黄金時代である。諸技術は極度に洗練され、新たな陶窯も各地に興り、高い芸術的香気に満ちた絶好の佳器がいたるところで焼造された。今日知られる宋窯は全土で大小百にも上るであろうか。
先ず、青磁では河南の汝窯が北宋を代表するもので、沈静で滋潤、高い風格が賞でられている。高名な北宋官窯は実体がまだ明らかでない。汝官窯という呼び名が通用していることもあり、汝窯と北宋官窯とは一部で一体であったことが想像される。また同系統といわれる臨汝窯と耀州窯とがある。この二つ窯の青磁は欧米では大まかに北方青磁とされていたもので、オリーブ色の渋い色調を帯びたものが主体となっている。
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